ぼくは勉強ができない - UENOTE

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ぼくは勉強ができない

2009年05月28日 17:32


ぼくは勉強ができない (新潮文庫)ぼくは勉強ができない (新潮文庫)
(1996/02)
山田 詠美

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ぼくは確かに成績が悪いよ。でも、勉強よりも素敵で大切なことがいっぱいあると思うんだ―。
17歳の時田秀美くんは、サッカー好きの高校生。勉強はできないが、女性にはよくもてる。ショット・バーで働く年上の桃子さんと熱愛中だ。母親と祖父は秀美に理解があるけれど、学校はどこか居心地が悪いのだ。この窮屈さはいったい何なんだ!
凛々しい秀美が活躍する元気溌剌な高校生小説。



”ぼくは、くじいた手首を気づかいながら、風呂に入った。
練習のときに皮膚に張り付いた汗が流れて行くのが良く解る。
礼子が、ぼくの汗臭さに気付かなければ良かったのだがと僕は思い、心地よさに目を細める。

贅沢だなあと、湯船につかるたびに、ぼくは思う。
ささやかなことに、満足感を味わう瞬間を重ねて行けば、それは幸せなように思える。
何故、人間は悩むのだろう。いつか役立つからだろうか。
だとしたら、役立てるということを学んで行かなくてはならない。

しかし、後に役に立つ程の悩みなんて、あるのだろうか。
とりわけ、高尚な悩みというやつの中に。”



16の時に初めて読んだ本ですが、5年ぶりに読み返してみた。

主人公・時田秀美のユーモラスな語り口による独白形式で、話は進む。
9つの短編からなり、どこから読んでも面白い。

こうして5年ぶりに読み返してみると、
高校生当時は気がつかなかった、作中に散りばめられた様々な人生感や示唆に気がつく。

いつも傍らに置いておきたいような一冊。






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