若きサムライのために - UENOTE

スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

若きサムライのために

2009年05月15日 23:15


若きサムライのために (文春文庫)若きサムライのために (文春文庫)
(1996/11)
三島 由紀夫

商品詳細を見る


”私は『武道初心集』を読みかえすごとに、現代の若い’サムライ’が勇者か不勇者かを見る区別は、
もっと別のところに見なければなるまいと思う。

それは何であろうか。
それは非常事態と平常の事態とを、いつもまっすぐに貫いている一つの行動倫理である。
危機というものを、心の中に持ち、その危機のために、毎日毎日の日常生活を律してゆくという
男性の根本的な生活に返ることである。

危機というものが男性に与えられた一つの観念的役割であるならば、男の生活、男の肉体は、
それに向かって絶えず振りしぼられた弓のように緊張していなければならない。

私は町に、緊張を欠いた目をあまりに多く見過ぎるような気がする。
しかし、それも私の取り越し苦労かもしれない。”



自衛隊の基地に突入し割腹自殺を遂げる1年前に刊行された書。


後半は対談集で、当時の学生闘争や安保問題についての三島の見解が述べられている。
そのエッセンスを一言で言うと
「今の日本には自分達の国を自分達で守るという気概が無い。それじゃダメだ」ということ。

三島は一般に右翼思想家と言われるが、その思想の根本のところは
封建的でも軍国主義的でもない、しごくまっとうな愛国的感情で、普通に理解できる。





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。