蟹工船 / 一九二八・三・一五 - UENOTE

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蟹工船 / 一九二八・三・一五

2009年05月07日 19:22


蟹工船 / 一九二八・三・一五 (岩波文庫)蟹工船 / 一九二八・三・一五 (岩波文庫)
(2003/06/14)
小林 多喜二

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”革命的理論なくして、革命的行動はあり得ないッて言葉があるさ、君もしってる有名な奴さ。
けれども、それはそれだけじゃ本当は足りないと、俺は思ってるんだ。
その言葉の底に当然のものとして省略されている大物は、何といったって情熱だよ。
牛が、何がなんであろうと、しかし決してやめる事なく、のそりのそりと歩いてゆく、
それが殊に俺達の執拗な長い間の努力の要る運動に必要な情熱じゃないか、と思うんだ。”


プロレタリア文学の古典。


『蟹工船』では、まだ社会主義の体系的な知識がもたらされていないころ、
函館の蟹工船に乗る漁夫らがその過酷な労働に耐えかね、集団蜂起を画策する姿を、

『一九二八・三・一五』では、社会主義の流入後、官憲の弾圧と拷問に遭いながらも
活動を続ける共産党員たちの姿を描く。


党派性色濃い作品であるにも関わらず、現代の共産党にある「キナ臭さ」が全く感じられない。

筆者自身も労働運動に没頭し、警察による拷問で死亡していることもあり、

”選択すべき主張がその人の生死に関わらなくなり、すべての「主義」が「趣味」に変わり果てた”
(中森明夫)と言われる現代とは一線を画す、「リアルな思想」を感じさせる。





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